【Watts Towers】ワッツタワーに行ったよ!

イタリア系移民のサイモン・ロディア(1879-1965)っていうオッサンが、
30数年の歳月をかけてたった一人で立てた塔の集合体がワッツタワー。
高いものは30メートルにも達するとか。

ここは映画「LALALAND」にもチラっと出てきたので早く行ってみたかったんだけど、
なんせ治安が悪いと言われるコンプトンって場所にあり、
そこは全米一ヤバイところだと聞いてたので二の足を踏んでいたのだ。

でも、ここを通る機会があったので、勇気を振り絞ってフリーウエーを降りてみた!
ナビの道案内で行ったんだけど、本当に大丈夫かな~っていう雰囲気で突然現れるカラフルな建物。

これぞカリフォルニア!ってくらいの青空で南国ムード満点。
サウスセントラルというエリアは銃撃戦や殺人事件も頻繁に起きているという地域。
ここだけはそんなことを全く感じさせない雰囲気の一角。

ここはロサンゼルスの中でもかなりゲットー、ゲットー中のゲットー!w
やばすぎてガイドブックにも載ってないらしい。
元ギャングが案内するヤバイところを回るツアーってのもあるんだってw

このワッツタワーは1920年代にイタリア移民の肉体労働者サイモン・ロディアが
「アメリカででっかい事をやってやるぜ!」と思いたち、
自分で購入した三角形の土地に30年かけて作り上げたデッカイ塔。
イタリアからアメリカ合衆国に移民し、肉体労働者をしていたオッサンであるサイモン・ロディア。
彼はまったく建築に関する学習などを受けておらず、そのすべては見よう見まね!
近所の人からは、変人、狂人扱いをされていたらしいw
材料はタイルや7UPの瓶、廃材やごみなどのリサイクルで、
溶接をしない鉄筋をセメントで固めた完全なる手作り!

その塔の数はなんと14本で、一番高い塔は30メートル!!

この高さなのに足場は一切使わず、塔に登りながらアートを作成させたんだって。

中を見学するためには隣のセンターでツアーのチケットを購入。
キャッシュオンリーで1人$7。30分毎にツアー開催。

15分園内を見て、そのあとセンターに戻って15分ビデオを鑑賞。

驚くことに、ロディアはこの塔の建設を終えて土地などを近隣の人に譲り、
ワッツを去ってから2度と自分の塔を見る事はなかったんだって。

ロサンゼルス市はこの塔を不許可建築として取り壊そうとしたらしいけど、
この塔の価値に注目した映画業界人、美術研究者、建築家らによって反対され、
1990年にはアメリカ国定歴史建造物に指定され、観光地化されたんだねー。

エピソード的にはサルベーションマウンテンにそっくり!

隣にはアートギャラリーも併設されており、
WATTSTOWERやWATTSの歴史をテーマとした作品なども飾られてる。

なんだか色合い的にもサルベーションマウンテンにそっくり!

誰かの目を意識したアートや建築でもなく、完成を意図して作られた作品でもないワッツタワー。

理由などいらない!作りたいから作る!
そんなサイモン、ごいすーーーーだよ!

鉄の骨組みにタイルや貝殻、ガラス、廃材などがはめ込まれた摩訶不思議な塔は一見の価値あり!
かなりゲットーなエリアにあるのでLAに慣れない方はご注意を。

以前行ったサルベーションマウンテンの記事はこちら

 

Watts Towers
1727 E 107th St, Los Angeles, CA, 90002
(213) 847-4646


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